仕事をする上で「信頼」というのは非常に大事な要素です。
何故なら、信頼が失われるとケアも何もさせてもらえないですから…私たちの仕事には絶対的に必要なものです。
対利用者だけでなく、上司・部下の立場でも必要なことなので、全員が意識しなくてはいけないことだと考えています。
というわけで、今日は「信頼を失う行動❶」というテーマです。
(2〜3部に分けてこの話しをしていきますね)
😕言い切らない
物事を言い切らない、というスタンスが信頼を失う行動の一つ目になります。
ポジションを取らない、とも言い換えられますね。
詳しく説明していきます!
📖事例
例えば、自分が癌になったと仮定します。
先生に「抗がん剤治療が良いか、放射線治療が良いか」と聞いた時、
「どちらが良いか悪いかと聞かれても、それぞれ違い治療法ですし…私の口からは何とも…」
みたいな歯切れの悪い返事が返ってきたらどうでしょう?
「もうこの先生に相談するのやめよう…」ってなりますよね。
この時の患者の心理としては、
どっちもどっちであるということはある程度分かっていて、それでも専門家である医師、そして目の前にいる「アナタ」という人の本音の意見を聞きたい!
と思って相談しています。
先生としては、無責任なことは言えないという専門家としての立場があることはわかります。
しかし、このような歯切れの悪い、何か責任を取りたくないような返事をされると、今後の治療をお任せしたいとは思わないですよね。
- はぐらかす
- かわす
- 誤魔化す
- その場しのぎ
皆さんも経験があると思いますが、この雰囲気ってすぐ伝わってきませんか?
「面倒だと思っているんだろうなぁ」みたいなやつです。
これが相手に伝わった瞬間、信頼は失われます。
🗣️信頼を失わない対応方法
とはいえ、言い切っていけない場面もありますよね。
この事例の場合だと「放射線治療のほうが100%良いです」という言い切り方はどうしてもできません…
このように私たち医療福祉の場面では、言い切れないけど言い切らなきゃいけない場面というのが多く存在すると感じています。
そういうとき、嘘はつかないけど、信頼も失わない話し方があります。
- 「言い切れない」ということを言い切る。
- 「結論から言ってしまうと」から話し始める。
です。
言い切れないことをダラダラと説明すると、ごまかしている感がめちゃくちゃ出ます。これマジ注意です!なんの親切にもなりませんからね…
なので、初めに「どちらが良いとは言い切れないんですよ」とはっきり言い切ってしまいましょう!ということです。
さらに「結論から言ってしまうと」をつけると、よりはっきりと言い切った形で相手に伝わります。
「結論から言ってしまうと、どちらが良い悪いとは言い切れないんですよ」と。
これで歯切れの良い返事ができ、信頼を失うことはありません。
何か説明をするときは、これを言い切った後にしてください。
これで誤魔化した感は出なくなります。
🦶更に一歩踏み込んで信頼を得る
しかし、これでは結局答えが出ないままになってしまいます。
相手は納得・理解はできても、すっきりはしないでしょう…。